組織とは何でしょう?
大抵の人は、「組織」という言葉に対してあまりにも多くのことを連想するので、それをアイデンティティーや存在と見なし、動的な活動とは見なしません。
では、実際にはそれが何なのかを見ていきましょう。
赤、白、青のビーズの山を取り上げてみましょう。 これらを組織化しましょう。
では、その
すべてのビーズを担当者の上にすべて放り出してみましょう。完全にごちゃ混ぜで、混乱した状態です。
明らかに担当者は、その混乱から抜け出すために、それらをラウトしなくてはなりません。 ですから図は次のようになります。
これで、担当者が行うことの大部分がわかります。 彼はラウトします。 物事や行為を種類やクラスに分けます。
ここまでは、動きのない組織です。
生産物を得なければなりません。 「生産物」とは、活動の内または外における交換価値のあるもののことを言います。 これはサービスかもしれませんし、品物かもしれませんが、組織の外の人か組織の他のメンバーの手に渡されたもののことです。
例えば、その組織の生産物は、穴が開けられたビーズ、糸が通されたビーズ、箱詰めされたビーズだとしましょう。
図は次のようになります。
または、次のようになります。
もしくは、次のようになるでしょう。
それがその量のビーズを処理する限り、どの組織図のパターンを使うかは特に重要ではありません。
この「組織」にひとりしかいないとしても、それでもその人は組織や組織図について、ある程度知っていなければなりません。
量というものを処理するのであれば、人を加えなければなりません。 もしその人たちを、組織図を使わずに加えると、混乱も加えることになります。
組織図を持たない組織は、過重負担と、交差するフローや流れによって破綻してしまいます。 それらは対立して混乱が生じます。
混乱というものはただ、パターン化されていない粒子(身体、コミュニケーションなど)のフローなのです。 粒子は衝突し、互いに跳ね返り、その領域の中に留まります。 そうなると、生産物を手にするためには何かが外へ流れ出なくてはならないのですから、そこに生産物はありません。
ここでふたつのことに注目することができます。 いくつかの安定した要素があります。 それはポスト(グループや組織内での仕事や地位のこと)または場所です。 また、流れていく要素があります。 それらは変化するものです。
したがって、組織のさまざまな位置が流れる粒子を変化させます。
粒子は、順序に沿って流れます。
何かが組織に入り、変化が加えられ、組織から流れ出ていきます。
一種類の品物(赤いビーズ)だけを扱う組織は、多種類の品物を扱う組織ほど複雑ではありません。
どの活動にも、行為の順序があります。 流れるものを扱うには、流れない安定した点がなければなりません。
安定したターミナルにひとつのことだけを行わせる必要はありません。 しかし、その場合、このターミナルは行為の正しい順序を知っていなければなりません。 (「ターミナル」とは、コミュニケーションを送ったり、受け取ったり、中継する人のことです。)
これは、機関室であれ弁護士事務所であれ、どんな組織にも完全に当てはまります。
機関室では、燃料が流れ込み、外に流れ出す動きに変えられます。 誰かがその機械を運転します。 誰かがその機械を修理します。 すべてはひとりで行われるかもしれませんが、量が増えたらすぐに、それらの行為を計画し、分類した上で、そこにいる人たちが知っていて、また従っている組織図上にそれらを配置しなくてはなりません。さもないと、その場所はうまく機能しないでしょう。
これは、運転と修理をふたつの行為に分けること、同じ組織図上で活動をふたつにすることによって行われます。
主任はフローを流し続け、各ターミナルが自分たちの仕事を行い続けるようにするのです。
弁護士事務所では、さまざまな行為がひとつのフローになっています。
上の図のように、それぞれの場所に恐らく、異なる技能を持つ異なる人が就くフローのパターンとなるでしょう。
さもないと、動きのない組織図のようなものになりかねません。
しかし、そうするなら、フローが起こるように、縦に動きを入れなければなりません。
ターミナルだけを載せている組織図では、通常、フローは起こりません。
かつての典型的な軍の組織図は次のようなものでした。
彼らの人員が増えた時には、フローの図が必要になりました。
したがって、以下を行って組織化します。
1. 粒子の種類を調べる。
2. 生産物をつくるために、各種類に対して望まれる変化を考え出す。
3. 変化の順序に沿って変化を加えるターミナルをポストに就ける。
また組織図には、(1)番の粒子の種類を認識することも含まれていなければなりません。それによって、種類ごとに粒子を変化させるターミナルに粒子がラウトされ、そこからさらに生産物として外にラウトされます。
組織図を実用的にするには、材料を手に入れること、生産物を整理すること、
会社にはさまざまな行為があります。
それは本質的には、大きな組織図として共に機能するために結合した、小さな組織図の集まりなのです。
コースのこのセクションには、何かを組織化するために知っておかなければならない基本原理が含まれています。
どのような行為を計画するにも、そのフローの順序と各地点で起こる変化を視覚化することができなければなりません。 粒子(書類、身体、お金)が入ってくるところと出ていくところを見ることができなければならないのです。
それが止まってしまう点を突き止め、フローのその部分を修正するか処理することができなければなりません。
適切な組織図とは、お互いに衝突しない、継続するフローの組み合わせであり、そのフローは実際に入ってきて、望まれる変化を実際に経験し、そして生産物として実際に出ていくものなのです。
機能、職務、コミュニケーションの道筋、行為の順番、組織における権限を示している図。 組織図は、生産物を得るための組織化のパターンを示している。
ふたりの人が空間を越えて考えをやり取りすること。
ひとつの行為が進む順序。そこでは、その行為が開始され、必要なだけ続けられ、それから予定通りに完了される。