課題 >> 1. 「組織」 を読んでください。

組織

何かに取り掛かろうとしている時、組織化の基本が欠けていることがあるかもしれません。

「組織化」という言葉は、相互に関連を持ち、依存し合う各部分をひとつのまとまったものにすること、明確で秩序のある構造を与えることを意味します。 ここから、「組織」という用語を得ることになります。

「組織化」とは、活動と職務を専門的な機能に細分することです。

人は、自分自身で行う一連の行動を組織化することができます。 これは、何が行われなくてはならないのかを理解すること、最初にできることをまず行うこと、そして一連の実行可能な出来事として、残りのことを行うことから成り立っています。これらはすべて、自分に与えられた、または自分がポスチュレートした目的を推し進める活動を、完了まで持っていくためです。

グループが組織化されることで、フローが起こるようになり、その活動の内部で完了される専門的な活動が成し遂げられます。そして、小さな活動やさまざまな活動の完了から、割り当てられたものであれ特定のものであれ、グループの目的が推し進められ、達成されます。

指示することと実行することは違います。このふたつを分けて考えることができない人もいます。 ある活動の担当者は時々、組織化に関する理解が足りないせいで、何でも自分で行おうとすることがあります。 これがあまりにも効果的に行われてしまうと、グループを破壊し、無用のものにしてしまいます。なぜなら、この活動の独占によって、ひとりを除くすべての人の機能が奪われ、なくなってしまうからです。

確かに、活動的で有能な人は、物事をより上手に行うことができます しかし、ひとりでできる以上のことは決してできません。 一方、各自がそれぞれ専門の機能を持ち、責任者によって調整され、うまく組織化されたグループであれば、ひとりの仕事の何倍もの仕事を成し遂げることができます。

なぜなら組織化がなされることによって、グループは個人よりも倒されにくいものになるからです。

これまで何度もグループに失望させられてきた有能な個人は、グループを何とかまとめ上げて物事を組織化するよりも、何もかも一手に引き受けてしまいがちです。

グループの無能さや他のことが原因で、何か緊急に手を打つ必要が生じた時に取るべき行動は以下の通りです。

1. それに対処する。

2. グループを組織化して、そういったことに対処し、各人の仕事を行うようにさせる。

(1)から抜け出せない人もいるでしょう。そうなった場合、その人は困難を抱え、それ以降ずっと働き過ぎになってしまうでしょう。 なぜなら、その人は同時に(2)を行うことを怠っているからです。

グループが犯す大きな失敗は、組織化しないことです。

世界の労働者は立ち上がるかもしれません。しかし、その直前または直後に素早く組織化しなければ、彼らはまたすぐに押さえ付けられてしまうでしょう!

組織化しない主な理由は、単にそれがどういう意味なのかを理解していないことです。

例えば、ある役員が、Xプロジェクトの完了に向けて責任をもって監督に当たるようにと命じられます。 彼はXプロジェクトについてよく知りませんが、それを知っている部下がふたりいます。 この場合の間違った行動は、その役員が自分ひとりでXプロジェクトをやろうとしたり、それに関する非現実的な命令をたくさん出すことです。 正しい行動は、それを実際によく知っている部下のひとりを呼び出し、もう一方をそのアシスタントとして就け、ふたりにプロジェクトを進めるように命令することです。 その上で、最初に命令を受けたその役員は、彼らに一切干渉せず、Xプロジェクトについてもっと知識を得るべきです。そうすれば、それを進めるように言い渡したふたりをそのまま作業に当たらせながら、彼自身がそのプロジェクトの完了に確信を持つことができるでしょう。

ここで言う組織化に含まれているものは、次のように実に単純なことです。誰かをその仕事に就け、作業を進めさせる。 プロジェクトに関して、やるべきことをすべて調べ上げ、行動を種類別に分けてそれを個々の仕事に割り振り、人々をそれらの仕事に就かせ、グループのメンバー間でコミュニケーションがやり取りされる経路、資材連絡係を用意し、そのグループにプロジェクトを進めさせるのです。

どの仕事でも、それがどれだけ下位の仕事であろうと、組織化されなければなりません。

人の上に立つ責任者は、機能と仕事を組織化することができなくてはなりません。

それをやらない人が完了できるものはほんのわずかで、ひどく働き過ぎになってしまいます。 そして、グループにいる残りの人たちは無駄になってしまいます。

組織化という主題があること、そしてこの主題が成文化されており、学び適用することができるということを理解すれば、誰であれ、どういったグループであれ、その試みにおいて成功することができます。

ふたりの人が空間を越えて考えをやり取りすること。

個人の私物とは別に、商売や事業、製作現場などで使われる、あるいは必要とされるあらゆる物品。

個人間、ユニットや部署などの間の密接な連絡や協力を受け持つ人。