課題 >> 8. 「プログラム・ターゲットを書く」 を読んでください。

プログラム・ターゲットを書く

プログラム・ターゲットを書く場合、いくらかのデータを心に留めておかなければなりません。 これらを適用することは、自分のプログラムを完了して、自分の計画を実現させる手助けになるでしょう。

プログラム・ターゲットを書く場合、最初に必ず生産ターゲットがなくてはなりません。 とはいえ、実のところ、純粋な生産ターゲットを書くことはできません。 そのようなターゲットを書くことは不可能です。というのは、誰かがそれを実行しなくてはならず、それを実行する人を得た瞬間に、組織化をすることになるからです。 ですから、それにはある程度の組織化が入ってくるのです。

例えば、組織の収入を集めることに責任のある課を処理する際に、第2のターゲットとしてその課を強化することを含める必要があるでしょう。 第1のターゲットは、その課がそこでの集金を処理するためにできることは何でも行うことでしょう。 そして第2のターゲットは、その課を即座に強化することです。 さもないと、その生産は続かないでしょう。

したがって、生産するためにはすぐさま組織化をする必要があるのです。

終わらせることのできるターゲット

さて、このようなターゲットをどう思いますか? 「周囲と友好的な関係を保ちなさい。」 このようなターゲットをどう思います? これは、人が実行に移せるターゲットではありません。 これはターゲットなどではありません!  

まあ、そのターゲットが「誰々、誰々を訪ね、あなたの存在に気づかせ…」などというものであったら、それについて完了することが可能だったのです。

ターゲットは、終わらせることのできるもの ― 実行でき、終了でき、完了できるもの― であるべきです。 これは、プログラムの成功に貢献することになります。

サンプル・プログラム

ターゲットのタイプとそれらを書く方法を学べば、プログラムを組み立てることができます。

以下に、ふたつのサンプル・プログラムを示します。 それらは、規範的なプログラムをつくり上げている、異なったタイプの各ターゲットの関係と順番を明確に示しています。 それぞれのサンプルには特定の目的があります。第1のサンプルでは、人はプログラムを行う方法を学びます。第2のサンプルでは、生産について学びます。 これらふたつのプログラムはターゲットごとに行うことができ、プログラムの秩序と実用性、そしてとりわけ、そのターゲットのタイプは何か、さらにそれらは全体としてどう機能するかを理解することができます。

これらのプログラムを行うことによって、あなたは自分自身のプログラムを書き、実行することができるようになります。そうすれば、あなたのゴールと目的に到達する道が確実に設定されます。


サンプル・プログラム No.1
目的:プログラムを実行することを学ぶ。
主要なターゲット:それを完了させること。
プライマリー・ターゲット
1. このプログラムを読む。
必須のターゲット
1. これを行うことについて正直になる。
2. すべてを実行する。
3. 実行したら、それぞれにチェック・マークを付ける。
オペレーティング・ターゲット
1. 右の靴を脱ぐ。 靴底を見る。 そこに何があるのかを見る。 もう一度履く。
2. 水を一杯飲んでくる。
3. 紙を1枚手にする。 そこに3つの同心円を描く。 表を下に向けて置く。 裏に自分の名前を書く。 それを破って断片を本に挟む。
4. 左の靴を脱ぐ。 靴底を見る。 そこに何があるのかを見る。 もう一度履く。
5. 誰かを見付けて、「こんにちは」と言う。戻って、その人がそれをどのように受け取ったかについて、自分に宛ててメッセージを書く。
6. 両方の靴を脱ぎ、かかと同士を3回ぶつけて、もう一度履く。
7. 自分の人生において、途中のままにしてあったプロジェクト、または完了していないプロジェクトのリストを書く。
8. なぜそうだったのかを書く。
9. すべてを正直に行ったかどうかを確認するために、このプロジェクトを見直す。
10. このプロジェクトを行っている際に、気付いたことがあった場合、それをリストにする。
11. このプロジェクトを正直に行ったかどうかを判断する。

サンプル・プログラム No.2
目的:生産について学ぶ。
主要なターゲット:実際に何かを生産する。
プライマリー・ターゲット
1. 鉛筆を1本と紙を5枚、手に入れる。
2. このプロジェクトができる場所に移動する。
必須のターゲット
1. オペレーティング・ターゲットをひとつ読み、次に進む前にそれを完了させる。
2. 求められているものを実際に生産する。
オペレーティング・ターゲット
1. 何かを実際にすることなく、とても忙しそうにする。
2. それをもう一度行う。ただし、今回は実にもっともらしく行う。
3. あなたの仕事の活動の生産物を考え出す。 必要であれば他の人から助けを得る。
4. 自分の机に置かれた書類を整理する。
5. 上記のプライマリー・ターゲットの紙を1枚取る。 4番が生産であったかどうかを書く。
6. 自分の生産物を出すのに、どのような形であれ貢献しない書類またはメッセージを見付ける。
7. それに答える。
8. プライマリー・ターゲットで求められた2枚目の紙を取る。 それに7番の行為がなぜ完全に道理にかなっているのかを書く。
9. 3枚目の紙を取り、自分の仕事に関するコミュニケーションをどのように受け取るかを絵に描く。
10. 自分の仕事の生産物で、品質の高い完成した正しいものをひとつつくる。
11. それを提供する。
12. オペレーティング・ターゲットを見直し、どれを行った時が一番気分が良かったかを見てみる。
13. 4枚目の紙を取り、生産が士気の基盤であるかどうかを書く。
14. 5枚目の紙を取り、それを表紙として使い、プロジェクトに関する要約を書く。
15. 自分がプログラムを完了したのだということに気付く。