課題 >> 1. 「結婚とは何ですか?」 を読んでください。

結婚とは何ですか?

人が結婚と呼ばれるこの取り決めに乗り出す時、その人は、控えめに言っても何か冒険的なものに足を踏み入れようとしています。 一組のカップルが結婚する時、ふたりは自分たちにとって未知の何かをしようとしているのです。 そして、観察されるすべてのことから、人々が結婚を再び試みても、最初の試みよりもさらに結婚について知っているわけではないことがわかります。

結婚は、家族単位の礎(いしずえ)となるものです。 この社会、この時代において、家族とは最も固く結ばれたひとつの単位であり、それ自体で永続し、自己防衛を行います。 それは経済的にも必要なものですが、また他の点でも、現時点の形式で成り立っている社会にとって必要なものです。 文化を築いている基本的な構成単位である家族が有効な構成単位でなくなってしまったら、文化はもうおしまいです。 したがって、結婚を破壊する人が文明を破壊しているというのはかなり確かだと言うことができます。

婚姻関係は基本的に、ポスチュレートされた関係です。 「ポスチュレート」とは、何かについての結論、決断、決意のことです。 そして、人々がポスチュレートするのをやめた時、それは存在しなくなります! それがほとんどの結婚に起こることです。 この逆が起こるのではありません。人間がみな邪悪で、だから結婚のような契約は通常、不義によって解消され、すっかり粉々になってしまうというのではありません。 それは真実ではありません。 その逆が真実なのです。あなたに純粋にポスチュレートした関係があるなら、それを創造し続けなければなりません。 そして、それ自体を家族として創造し続けない家族は、家族として存在するのをやめることになります。 結婚について知る必要があるのはこれだけです。

結婚とは本質的に、ふたりのパートナーがその存在と、存在の継続をポスチュレートしているために存在するものです。 この基礎があってこそ、結婚生活は幸福なものとなるのです。

人々が結婚に困難を抱えている場合、それは結婚が何もしなくても自動的に営まれると期待しているためです。 自分自身が何も努力しなくても、離れずにいるものだと思っているのでしょうが、あいにくそうではありません。 それは、創造しなくてはならないのです。

両親の結婚があまりうまく行っていないと、その人は恐らくそれを見て、こう決めてしまうでしょう。「な、ほら見ろ! この婚姻の慣習ってのは、本質的に受け継がれるものであって、何をしたって決して変わらないし、長続きしないし、そんなにいいものじゃない。だって、ずっと離れずにいるもんじゃないんだからな。」

その人は失敗しました。 恐らく彼はずいぶん小さい頃に、家族がひとつの単位になるようポスチュレートしようとしたのです。 彼は両親の結婚を何とかしようとし、あれやこれやの手を使って「パパがママを愛する」ストーリーが続くようにしようとし、両親には何か生きる目的があるんだということを示そうとしました。

事実、子供が自分自身を傷付けてしまう理由のひとつは、両親に、自分たちの家族に対する責任に気付いてもらうためなのです。 子供の病気は、家族の不和の直後に起こります。

とはいえ、人が自分の両親に安定した結婚の模範を見出していたか否かは、その人が結婚を成功させられるかどうかとは全く関係ありません。

もしもあなたが結婚を維持しようとしていないのに、永続させていくためのすべてのものは揃っていると思っているのであれば、当然のことながら、その結婚は破壊のうちに終わりを迎えることになります。 しかし、あなたが、結婚とは自分が存在させ、そこに留めるようにポスチュレートしなくてはならないものであり、働き掛けるのをやめてしまった時に消えてしまうのだという認識を持って取り組めば、さらにこのコースでこれから学ぶ技術を知れば、どのような結婚をもしっかりそこに留めることができ、また結婚におけるどのような局面をも回復させ、再び自分の思い通りに修復することもできるのです。 しかしながら、それには多少の行動、多少のガッツが必要です。これは控え目な表現ですが。

今現在の時間のことで、観察されるとほぼ同時に過去になっていく時間。 この用語は、今現在ある環境をおおまかにさして用いる。

1. 何かについての結論、決断、決意のこと。 2. 何かについてのポスチュレートを抱くことで、それを起こす、あるいはそれが存在するようにすること。

「技術」とは、科学や技能そのものに関する単なる知識をいうのではなく、技能や科学を適用する方法を意味する。 サイエントロジーにおいて「技術」という場合は、心の働きを高め、精神の潜在性を回復させるためにL. ロン ハバードが発展させた、サイエントロジーの原理を適用する手順や方法のことをさす。