広報活動という主題が存在するようになって以来ずっと、この
この要素とは現実性です。
私たちが自分の感覚で知覚するものは、現実のものです。 現実性とは、本質的に物質宇宙における知覚やデータに関する同意です。 現実性とは、人々が達した同意の度合いなのです。 あなたは仲間に同意するか、仲間に同意しないか、どちらかです。そして、あなたが同意するか、あるいは同意しないかに応じて、あなたの現実性が存在します。
あなたと仲間が同意するものは現実的なものです。 あなたが同意しないものは現実的ではありません。
「親愛の情」という用語の意味は「好き」という言葉に大変よく似ています。 しかし、親愛の情は2方向の考えです。 あなたが、何かを好きなだけではなくあなたが、その何かがあなたのことを好きだと感じます。 また、親愛の情は、「愛情」という言葉が包括的な意味で使われる場合には、愛情に大変よく似ています。 それは、「愛情」と「好き」の両方を含み、そしてその両者以上に広範なものです。
「コミュニケーション」とは、空間をへだてて考えをやり取りすることです。 世界に対する人類の影響力は、そのコミュニケーション手段の発達に正比例しています。 最も広範な意味でのコミュニケーションとは、当然ながら、人や物がもう一方の人や物に関して、あるいはそれらに対して意識するようになる際のあらゆる経路を含んでいます。
これらの3つの構成要素 ― 親愛の情（Affinity）、現実性（Reality）、コミュニケーション（Communication）がサイエントロジーのARC（エー、アール、シーと発音）の三角形を形づくり、それらの3つがひとつになって理解の要素を構成しているのです。
この三角形のひとつの角（例えばA）が上がると、他のふたつの角も上がります。 そして、ひとつの角が下がると、他のふたつも同じように下がります。
そのため、親愛の情が高いと、その人の現実性とコミュニケーションもまた高くなります。 親愛の情が低ければ、その人の現実性とコミュニケーションもまた低くなります。
Rが高いか低いかによって、その人は高い、あるいは低いAとCを持ちます。
このように続いていきます。 三角形全体は、ひとつのものとして上がったり下がったりします。 Rが低いのにAとCが高いということはあり得ません。
広報活動はコミュニケーションのテクニックであると考えられています。 それは考えをコミュニケートします。 仮に、ある人がものすごく低いRを伝えようとしているとしましょう。そのような場合には、恐らく最初はコミュニケーションが届くでしょうが、その後それは、そのRのために、跳ね返されてしまうでしょう。
この、親愛の情、現実性、コミュニケーションの相互関係そのものは、もちろん、サイエントロジーの技術における進歩です。 かつてのPRの先駆者たちには、これがありませんでした。 そのため、彼らは主に嘘を話したのです（そして今でも話しています）。
過去のPRの専門家たちは嘘を好みました。 彼らは派手な誇張や人の評判に関する
「精神衛生」のPR担当者たちは、狂人に関する偽りの「統計」をでっち上げました。 「イギリス人の15人に9人は、生涯のある時期に狂人になる」というのは、真っ赤な嘘です。 そのような偽りの統計は、議会から現金を得るために、PRの
雇い主が、
ある米国大統領はかつて、1年あたりの政府歳出の増加率に関して、2ヵ月の間に異なるふたつの数字を挙げました。 大統領のPR担当者は、連邦議会に圧力をかけようともくろんでいたのです。
「今世紀最高の車」という「バックファイヤー8」、パラシュート模範演技での「記録的に遅い落下傘降下」、および「中東の狙い」に関する大使の記者会見などは、すべてPRの役割を果たすものです。そしてそれらには、至るところに嘘が散りばめられています。
新聞で見たり、通りで耳にするのは、どこもかしこもPR、PR、PR･･･すべて嘘です。
新聞、雑誌、ラジオ、テレビ、近代的な「マスメディア」のコミュニケーションの持つ、とてつもなく大きな影響力が、特定の利権に関与するPR担当者たちに操作されています。そして、彼らは嘘によってそれを操作します。
そのため、PRは「説得力のある嘘をつくテクニック」にまで堕落しています。
それはシニカルな世界をつくります。 それは、理想主義、愛国心、道徳を粉々に打ち砕いてきました。
なぜでしょう?
否応なく入ってくるコミュニケーションの経路が嘘だけを伝える場合、それゆえに親愛の情は
嘘という偽りの現実性に専念するPRは、AやCが低くなり、PRを利用している人に報いとしてはね返ってきます。
そのため、PRを安全に利用することを可能にする、私たちの学ぶことのできる最初の教訓は、高いRを保つことです。
PRにおいて嘘を使えば使うほど、PRがその報いをもたらす可能性も高くなります。
したがって、その法則は：
PRにおいて、決して嘘を用いてはならない。
つまり、PRに関する問題は現実性の欠如でした。 嘘とは、もちろん偽りの現実性です。
PRに関する問題はRだったのです!
簡単に缶を開けることができる新しい缶切りに関する記事を発行して、「子供でも使えます」と宣伝したい時には、これが事実かどうかを確かめなさい。 子供にそれを渡して、缶を開けさせなさい。 そうなれば、それは真実です。 そうしたらそのせりふを使って、どのような子かを言いなさい。 「今世紀最高の缶切り」と呼んではいけません。 それはコミュニケートしないでしょう。
ラジオ、テレビ、それに新聞で絶えず宣伝しているからと言って、それがコミュニケートしているというわけではありません。 コミュニケーションとは、誰かに伝わるという意味を含んでいます。
あらゆる嘘は、C（コミュニケーション）の効果を弱めるか、あるいは、ある日突然、強い反感とともにCをぷっつりと途絶えさせてしまいます。
ですから、広報活動として知られるテクニックはあります。 そしてそれには、嘘や、実践者の堕落による悪用という大きなマイナスの側面があります。
しかし、徹底して真実や親愛の情の価値のみに関心を向けていれば、コミュニケートできるようになり、圧力に耐えることができます。
これを知ることで、広報活動は遥かに有効で、十分に発達した主題となります。
これについて次に知っておくべきことは、「誰」あるいはどの「パブリック」にコミュニケートしようとしているのかということです。 この知識が欠けていると、広報活動の努力は実りのないものになってしまいます。
「技術」とは、科学や技能そのものに関する単なる知識をいうのではなく、技能や科学を適用する方法を意味する。 サイエントロジーにおいて「技術」という場合は、心の働きを高め、精神の潜在性を回復させるためにL. ロン ハバードが発展させた、サイエントロジーの原理を適用する手順や方法のことをさす。
サイエントロジーは、知識の研究に取り組む実践的な宗教である。その技術の適用を通じて、サイエントロジーは人生の状態に望ましい変化をもたらすことができる。 その知識と技術の体系は、30年以上の歳月を費やしてL. ロン ハバードによってまとめられた。 サイエントロジー（Scientology）という用語は、ラテン語「scio（知るという言葉の持つ最も完全な意味において知ること）」とギリシャ語の「logos（～の研究）」に由来する。 また、サイエントロジーは魂をそれ自身、宇宙、他の生命との関わりにおいて研究し、取り扱うものと定義される。
誰かの評判･信用を傷付けることを意図した嘘や有害な発言。
圧力団体の利益を政治に反映させるために、政党･議員･官僚などに働きかけることを専門とする人々。
ヨシフ･スターリン（1879–1953年）。ソビエト連邦の政治指導者（1941-1953年）。彼は恐怖政治を敷き、自分の決定に逆らう者は誰も容赦しなかった。彼の統治下で何百万もの人々が処刑されたり強制労働収容所に送られた。
アドルフ･ヒトラー（1889–1945年）20世紀ドイツの政治的指導者であり、第3ドイツ帝国として千年にわたって統治する支配民族の形成を夢見ていた。 1933年に力ずくでドイツの支配権を引き継いで独裁者となり、第二次世界大戦（1939–1945年）を始めた。多くのヨーロッパ諸国を自分の支配下に置き、ユダヤ人やその他「劣等人種」と見なされた何百万もの人々を殺戮した。 1945年、彼はドイツの敗北が差し迫った時、自殺した。
国際連合の機関のひとつ。加盟国や私企業に資金を貸し出す。主に灌漑(かんがい)、教育、住宅など開発プロジェクトに貸し出される。
戦艦よりも小型の軍艦。戦艦に比べて搭載砲は少なめである分、高速で機動力がある。
崩壊する。 鉱山の坑道やトンネルの支えが崩れ落ち、何トンものがれきと一緒に閉じ込められた時のような肉体的･精神的な状態を表す、アメリカ合衆国西部の言葉。