課題 >> 3. 「完全なトーン・スケール」 を読んでください。

完全なトーン・スケール

このページの下に示されている通り、完全なトーン・スケールは、無気力のずっと下から始まります。 つまり、人があることについて何の感情も抱かない状態です。 この例として挙げられるのは、過去のアメリカ人の原爆に対する態度です。 本来なら彼らが深い関心を持つべきものなのですが、それがあまりにも自分たちのコントロールの能力を超えたところにあり、またそれが自分たちを絶滅させる可能性があまりに高いため、この問題に対して彼らは無気力より下にいたのです。 実際、これが大変な問題だとさえ感じていませんでした。 無気力になることは、自分に密接に関わる主題に対して全く何の感情も持たないよりはずっと良い、と言えます。 別の言い方をすれば、人々は多くの主題や問題に対して、実際無気力よりも遥か下にいるということです。

そこがトーン・スケールのスタート地点であり、そのスタート地点は、死よりも遥か下、全く生気も何もない状態です。 ここからより高いトーンへと上がっていくと、各レベルに以下の順番で出合うことになります。

   肉体の死
   無気力
   悲嘆
   恐れ
   怒り
   敵意
   退屈
   熱狂
   静穏

これらのトーンのそれぞれの間にも、細かい段階がいくつも存在しますが、人間というものについていくらかでも知っているならば、間違いなくこれらの特定の感情を知っているはずです。

「無気力」にいる人のトーンが上がると、「悲嘆」を感じます。

「悲嘆」にいる人のトーンが上がると、「恐れ」を感じます。

「恐れ」にいる人のトーンが上がると、「怒り」を感じます。

 「怒り」にいる人のトーンが上がると、「敵対心」を感じます。

「敵対心」にいる人のトーンが上がると、「退屈」を感じます。

「退屈」にいる人のトーンが上がると、「熱狂」を感じます。

「熱狂」にいる人のトーンが上がると、「静穏」を感じます。

実際、無気力よりも下のレベルは、極めて重要な物事に対しても、何の親愛の情も、何の感情も持たず、何の問題意識も、何の重要性も感じないほど低いレベルです。

完全なトーン・スケール

「原子爆弾」の省略形。極めて破壊的な爆弾の種類。その破壊力は、原子核(中心部分)がふたつに分裂する際に急激に放出される莫大な量のエネルギーから生じる。

愛、好意、その他のあらゆる感情的な態度のこと。好意の度合い。 親愛の情の基本的な定義は、良きにせよ、悪しきにせよ、相手との距離に対する感じ方である。