子供や外国人、またはあまり読み書きのできない人に単語クリアーを行っている場合には、声に出して読む特別な単語クリアーが用いられます。
声に出して読む方法のように、その人の行っていることがわかるよう、声に出して読ませます。
これは、とても簡単な方法です。
その人が声に出して読んでいる時に、単語クリアラーも同一の文章を手元に持ち、それを目で追っていかなくてはなりません。
驚くべきことが観察されることもあります。
これは英語の例ですが、「is(主語を示すのに使う言葉)」という単語が現れるたびに、必ずそれを抜かして読む人がいるかもしれません。 その人はそれを飛ばして読むのです。 その単語に対して、「イスラエル(Israel)」といった何か妙な意味を当てはめているかもしれません(実際にあったことです)。
ある人は「didn't(「~をしなかった」の意)」が現れるたびに、必ずそれを読み落とすのですが、その理由を探ってみると、アポストロフィー(')の意味を知らなかったということかもしれません(これも実話です)。
人によってはある単語を全く別の単語として読み上げるかもしれません。例えば「止める(stop)」を「生ずる(happen)」に、「未熟な(green)」を「意地悪な(mean)」に間違えたりするのです。
ある単語のところに来ると躊躇(ちゅうちょ)する人もいます。 手順は以下の通りです。
- その人に声を出して読ませます。
- 読んでいる時に、省略、単語の読み違え、躊躇、眉をひそめるといったことをしないかどうか注意し、あればすぐに取り上げます。
- それを彼のために調べたり、説明して修正します。
- 再び単語を飛ばしたり、単語を他の単語と置き換えて読んだり、躊躇したり、眉をひそめたりしないかに注意しながら、さらに読み進めさせます。
- ステップ2~4を繰り返します。
これを行うことにより、その人を読み書き能力のある人に育てることができます。
その人が次にすべきことは、辞書の使い方と単語の調べ方を学ぶことです。
それから、簡単な文法書を学びます。
この方法を使えば、とても進みの遅い生徒を読み書き能力のある状態へと押し上げることができます。