課題 >> 4. 「コンタクト・アシスト」 を読んでください。

コンタクト・アシスト

サイエントロジー には、ケガをした身体の部分を、その事故が起こった場所に正確に置くという、基本原理があります。 これは「コンタクト・アシスト」と呼ばれ、これを行うことで、治療的効果が得られます。 これは事故やケガに対する最も一般的なアシストです。

理論

負傷した場所を避けるのは、生命体の基本的な反応のひとつです。 これは生存するための一要素ですが、(合理的な思考に基づく)分析的なものではありません。 例えば、人がテーブルにぶつかってケガをすると、その人はその場所に再び近付くのを避けるようになるでしょう。 その人はそのテーブルを避けているつもりでしょうが、実は、事故に遭ったその正確な場所を避けているのです。 たとえそのテーブルが片付けられたとしても、その人はケガをしたその場所を避け続けるでしょう。 これが、コンタクト・アシストを行う基本的な理由です。

事故に遭ったり、ケガをした正確な場所に行ける場合は、必ずコンタクト・アシストを行います。 その後でタッチ・アシストや他のアシストを行うこともできますが、その物体と場所を使うことが可能な場合、必ずコンタクト・アシストを最初に行うべきです。

手順

  1. コンタクト・アシストを始める前に、応急処置と身体に対する処置がしばしば必要になることを覚えておいてください。 必ず応急処置を最初に行います。 どれだけの応急処置が必要かという観点からその状況をよく調べ、解決したら、アシストを行います。 動脈からの大量出血を止めるのは、アシストではなく止血帯です。
  2. 事故が起こった正確な場所に、その人を連れていきます。 ケガの原因になった物が熱ければ、まずそれを冷まします。電気のスイッチが入っていたら、アシストを行う前にスイッチを切ります。
  3. その人にこう告げます。「これからコンタクト・アシストを行います。」
  4. その人に、事故が起こる前に取っていた姿勢と全く同じ姿勢を取らせます。 手に道具を持っていた場合、あるいは道具を使っていた場合には、その道具も使って同じ動きを始めから終わりまで繰り返すべきです。
  5. その人に、事故が起こった時と全く同じ動作を通してゆっくりと行うようにと言います。 ケガをした身体の部分を正確な場所に触れさせることで、ケガをした時に起こったことを正確にglossary>デュプリケート(再現)させます。 ケガの原因となった物に優しく触れさせます。 その人がバラ園で指にトゲを刺したのであれば、刺した指の同じ箇所で、同じトゲに軽く触れさせます。 ドアに手を挟んだのであれば、その人をそこに戻らせ、ケガをした手でケガをした時と同じ動きを再現させて、同じドアの全く同じ箇所に触れさせます。 それを行う際の指示はほとんどありません。言葉数は少なければ少ないほどよいのです。
  6. ケガをした時と全く同じソマティック(肉体的苦痛)が現れ、それからその痛みが消えるまで、上記のことを何度も繰り返します。 (「ソマティック」とは、サイエントロジーで身体上の感覚、病気、苦痛、不快感を表すのに用いられる言葉。 「ソマ」とは、ギリシャ語で「身体」を意味する。)

ソマティックが消えるのに加えて、その人は何かについての認識を得るでしょう。自分のケガについて、ケガをした時の状況、または環境についてのことです。 このような認識を「コグニション」と呼びます。

ソマティックが消えるという現象を実際に生じさせるには、全く同じ場所に触れさせなければなりません。 これが起こり、その人がコグニションを得たら、「アシストを終わります」と告げてアシストを終了します。

その人に無理強いしない

コンタクト・アシストは、 段階を追って行わなくてはいけない場合もあります。 子供が向こうずねを芝刈り機にぶつけたとします。その子は、その芝刈り機には30メートル以上近付こうとしません。 その子に向こうずねと身体に対してその地点(その芝刈り機から30メートル離れたところ)でコンタクト・アシストを行わせ、事故が起こった時の動作を一部始終繰り返させます。 徐々に段階を追って、その子が近付いてもいいと思う分だけ距離を縮めていきます。やがてその子は最後にはそこに行き、芝刈り機に対してコンタクト・アシストを行えるようになるでしょう。

事故に遭ったりけがをした時には、コンタクト・アシストを行うべきです。
負傷した場所を避けるのは、生命体の基本的な反応のひとつです。
その人に、事故が起こる前に取っていた姿勢と全く同じ姿勢を取らせます。 彼のケガの原因となった物に優しく触れさせます。 手に道具を持っていた場合、あるいは道具を使っていた場合には、その道具も使って同じ動きを始めから終わりまで繰り返すべきです。
ケガをした時と全く同じソマティックが現れ、それからコグニションを伴ってブローする(痛みが消える)まで、上記のことを何度も繰り返します。 この現象を生じさせるには、全く同じ場所に触れさせなければなりません。

絶対に、ケガをした場所や事故が起こった場所に、人を無理やり引きずるように連れていってはいけません。 無理強いすると、その人を圧倒してしまい、悪い影響を与えることになりかねません。

コンタクト・アシストはひとりでも行うことができますが、必ずソマティックが消えるまで行わなくてはいけません。

どのようなケガもコンタクト・アシストを使って対処することができますし、実際そうすべきです。 ケガをした正確な場所に行ける場合は、このアシストが最適であり、どのアシストよりも先に行われるべきです。 コンタクト・アシストの用途は限りなくあります。 これは時に驚くべき結果をもたらすことがありますが、必ず助けになるものです。

ケガをした人は、自分でコンタクト・アシストを行うことができます。 ケガを負った時に起こったことをゆっくりと優しく、正確に再現します。痛みが消える前に止めないように気を付ける必要があります。

サイエントロジーは、知識の研究に取り組む実践的な宗教である。その技術の適用を通じて、サイエントロジーは人生の状態に望ましい変化をもたらすことができる。 その知識と技術の体系は、30年以上の歳月を費やしてL. ロン ハバードによってまとめられた。 サイエントロジー(Scientology)という用語は、ラテン語「scio(知るという言葉の持つ最も完全な意味において知ること)」とギリシャ語の「logos(~の研究)」に由来する。 また、サイエントロジーは魂をそれ自身、宇宙、他の生命との関わりにおいて研究し、取り扱うものと定義される。

動脈の血流を一時的に止めて、血液が大量に失われるのを防ぐために、負傷した腕や脚の周りにしっかりと巻きつける布のこと。

サイエントロジーで、身体上の感覚、病気、苦痛、不快感を表すのに用いられる言葉。 「ソマ」とは、ギリシャ語で「身体」を意味する。

人生に関する新たな認識のこと。 「これは驚いた。僕は・・・」といった言葉で表現される何ものか。人が突然、理解する、あるいは感じる何か。

何かに対して徐々に取り組む方法であり、それはステップごと、またはレベルごとに取られる。そのステップまたはレベルひとつひとつは楽に達成できるものである。そして最終的にはかなり複雑で困難なことを、比較的簡単に行うことができるようになる。 この「段階」という言葉は、このような取り組み方で行われるステップそれぞれのことでもある。