課題 >> 15. 「オバートとウィズホールドの書き上げ」 を読んでください。

オバートとウィズホールドの書き上げ

サイエントロジーでは長い間知られていることですが、オバートやウィズホールド(略して 「O/W」)があると向上が起こりません。

オバートは、人が自分を抑え、行動を差し控えてしまう最大の理由です。

オバートとウィズホールドを持っている人は、以前よりも自分の人生と他の人々の人生に影響を与えることができなくなり、その人が犯したオバートの対象となる人々や事柄とのコミュニケーションから外れてしまいます。

自分のオバートとウィズホールドを書き上げることが、そこから抜け出す道を与えてくれます。 真実に直面することによって、個人は安堵(あんど)と責任の回復を経験することができるのです。

基本理論

自分のオバートやウィズホールドを書き上げる行為の背景にある理論は、サイエントロジーの公理の中に含まれており、そのすべては書籍『サイエントロジー 0-8:基本の書』の中で公表されています。 「公理」とは、物理科学における法則に似た、自然の法則を述べたものです。

サイエントロジーの公理の公理38が特に当てはまります。

1: 愚かさとは、コンシダレーション(考え)に関しての知られていない状態である。

2: 物理的な定義:愚かさとは、時間、場所、形態、そして出来事に関しての知られていない状態である。

1: 真実とは、そのコンシダレーションそのものである。

2: 真実とは、その時間、場所、形態、出来事そのもののことである。

ゆえに、私たちは、真実を見付け損なうことが愚かさをもたらすものであるとわかる。

ゆえに、実際の試験により、真実の発見がアズ・イズネスをもたらすものであるとわかる。

「アズ・イズネス」とは、人が何の歪曲も、嘘もなしに何かを正確にあるがままを見る状態のことで、その瞬間にそれは消え、存在するのをやめる。

ゆえに、究極の真実には、時間、場所、形態、出来事がないとわかる。

ゆえに、私たちは、真実を覆い隠す時にのみ持続を達成できるとわかる。

嘘をつくことは、時間、場所、出来事、形態の変更である。

嘘をつくことは、アルター・イズネス(何かについての現実性を一部変える、あるいは違ったものに変えること)となり、愚かさとなる。

持続するものは何でも、アズ・イズネスを避けているに違いない。

したがって、持続するものは何でも嘘を含んでいるに違いない。

自分のオバートとウィズホールドを書き上げることは、アズ・イズネスを成し遂げ、それによって人を自分の罪の重荷から解放することができるのです。

O/Wを書くための形式

人がO/Wの書き上げを行う時、その行為の詳細を知らず、またそれに従わない場合、誤用することがあります。

O/Wの書き上げの行為に取り掛かる前に行う最初のステップは、そのような書き上げが正確にどのように行われるのかについて明らかにすることです。

経験から証明されてきたことですが、O/Wの書き上げの行為を始める前に、その形式(鍵となる単語や用語を含む)を単語クリアーしていないと、人々はO/Wを書き上げる際にトラブルに陥ってしまいます。 (単語クリアーとは、勉強している主題にある誤解語を突き止め、それらを辞書で調べて定義付けるのに使われる、サイエントロジーの手順のこと。)

時間:出来事や過程、状態の瞬間。 時計やカレンダーによって示される、または確定される、明確な瞬間や時、日、年。正確な、ある特定の瞬間または日付。(行為としての)何かが存在したり、続いたりする期間。

場所:起こったことや行為の位置。特定の位置。空間の中の特定の場所や地点。

形態:物事の配置。 物事の特徴、性質、構造。

出来事:起こった何か、または生じた何か。特定の事件。起こった物事。

形式:

不作為のオバート、作為のオバート、ウィズホールドを書き上げるための形式は、以下の通りです。

1. 実際のオバートかウィズホールドを書き出す。

2. それから、その行動、または怠慢の詳細をはっきりと述べる。それには以下のことが含まれる。

a. 時間

b. 場所

c. 形態

d. 出来事

人は、時間、場所、形態、出来事を得なければなりません。そして「行ったこと」を得なければなりません(さもなければ、アズ・イズネスを得ることができません)。

例:

「1. 職場にある自分の駐車スペースから車を出そうとバックしている時、友人の車に約500ドルの損害を与えた。」

「2. 1980年6月30日、仕事から帰る時、自分の駐車スペースから車を出そうとバックしていて、友人のジョーの車の後ろ端にぶつかってしまった。 周りには誰もおらず、駐車場はほとんど空だった。 (彼が支払わなくてはならなかった)約500ドルの損害を彼の車に与えたことを知っていながら、メモを残したり、本人に話したりせずに、車で走り去った。」

例:

「1. 他の女性と会って妻のサリーを裏切った。これについて彼女には一度も話さなかった。」

「2. 3年前、サリーと結婚したての頃に、他の女性と会って彼女を裏切った。 これについてサリーには一度も話したことがない。 1980年6月のある朝、サリーにその日の晩彼女を映画に連れていってやろうと言った。 仕事から帰る途中、ジョーンズ・デパートで昔の自分の彼女(バーバラ)に会った。 その夜一緒に食事に行こうとバーバラを誘ったところ、彼女は承諾した。(彼女は私が結婚していることを知らなかった。) その日の夜8時に迎えに行くと彼女に言った。 デパートから家に帰り、サリーには、いくつか片付ける仕事があって職場に戻らなければならないから、映画は見に行けないだろうと言った。 それから、自分の友人に会う危険を避けるため、バーバラと他の町で食事をしに行った(「カントリー・ホテル」にて)。」

O/Wの書き上げを管理する

オバートとウィズホールドを書き上げる行為は、誰にでも適用することができ、その適用範囲に限りはありません。

例:

自分の職務を正しく行っていない人がいたら、処理するために、上司はその人をバイパス(正規の担当者を飛び越すこと)して仕事をしなければなりません。 そのような人は、自分のO/Wを書き上げるように指示されます。

ある研修プログラムを行っている人が、それに対して無礼なまでに批判的で、それをやめようとしています。 研修の責任者は、その人に彼のO/Wを書かせます。

人がとても批判的になり、あら探しをしているような場合もあるでしょう。 その人は、自分のO/Wを書き上げることで、安堵感を味わうことでしょう。

以下のステップが、人にO/Wの書き上げを行わせるための完全な手順です。

1. 最初の行為は、O/Wの書き上げを管理する人のためのものです。(a)このコースを勉強し、単語クリアーする(「単語クリアー」とは、辞書とコースの用語解説を使って、十分に理解されていないすべての単語を定義付けることを意味します)。(b)以下の4番目のステップに含まれている単語をクリアーする。(c)O/Wの書き上げの形式を単語クリアーする。

真実というものの物理的な定義には、「起こった何かについての正確な時間、場所、形態、出来事を知っていること」が含まれます。

オバートやウィズホールドを明らかにするには、正確な時間、場所、形態、出来事を書き出す必要があります。

同じようにして、次のオバートあるいはウィズホールドを処理します。

この手順を実際に行うにつれて、ますます真実が確立されていき…

…これにより、過去のそうした過ちに取られていた注意が解放され、安堵感がもたらされるのです。

2. 邪魔されることなく、人がオバートとウィズホールドを書き上げることができる場所が用意されるのを確かにする。

3. 紙とペンを用意する。

4. その人に、このコースの本文で定義されている以下の単語をクリアーにさせる。オバート、ウィズホールド、モティベーター、正当化、オバート-モティベーター連鎖

5. その人にこのセクションを読ませ、上記で扱われているO/Wの書き上げの形式を完全に理解するまで単語クリアーさせる。

6. その人に、O/Wの書き上げの上記の形式に正確に従って自分のO/Wを書き上げさせる。

O/Wの書き上げを行う際は、それが完了したと満足するまで自分のオバートとウィズホールドを書き上げます。 その人はそれについて大変良い気分になり、安堵感を覚えるでしょう。 ここの時点を超えてO/Wの書き上げを続けることはしません。

その人が終了したら、O/Wの書き上げを提出してもらってください。 形式に則っているか確かめ、その書き上げを読んで、その人に書き上げに対するお礼を言ってください。 このようにお礼を言うことは、自分のコミュニケーションが誰かに受け止められたことをその人に知らせることになるので大切です。 しかし、その人が書き上げた内容について、コメントをしたり意見をすべきではありません。

いったんアクノレッジしたら、その人に書き上げたものを返すことができます。

オバートとウィズホールドを書き上げることは単純な手順であり、その適用には限りがありません。 夫婦は、結婚に関する自分たちのオバートとウィズホールドを書き上げることができるでしょう。 従業員は、その人の仕事に関するO/Wを書き上げることができるでしょう。 反抗的な生徒は、学校での違反を書き出すことができるでしょう。

人は、同意した後に犯したさまざまな道徳律に対する違反にきちんと向かい合うことによって、自分の人生のいかなる領域をも正すことができます。 この安堵感は、自分の悪い行いという重荷を降ろすことができ、しばしばとても大きいものです。 人はもう一度、グループや人間関係の一部であると感じ、自尊心、他の人に対する信頼と友情、そして個人的な幸福を取り戻すことができます。

これは驚くほど役に立つ技術なのです。

物理科学における法則と同種の、自然の法則を記したもの。

人が何の歪曲も、嘘もなしに何かを正確にあるがままを見る状態のことで、その瞬間にそれは消え、存在するのをやめる。

「やましい心を抱くものに心休まる時はありません。」:

罪の意識を抱く人は不安のためによく眠れない。ウィリアム・シェークスピア(1564–1616年)による劇「ヘンリー四世」からの引用「頭に冠を載せる者に心休まる時はない」の変形。この引用は、王様のように大きな責任を持つ人は、絶えず不安であるために、よく眠ることができないという意味。

何かについての現実性を一部変える、 あるいは違ったものに変えること。 この用語解説の「現実性」も参照のこと。

「やましい心を抱くものに心休まる時はありません。」:

罪の意識を抱く人は不安のためによく眠れない。ウィリアム・シェークスピア(1564–1616年)による劇「ヘンリー四世」からの引用「頭に冠を載せる者に心休まる時はない」の変形。この引用は、王様のように大きな責任を持つ人は、絶えず不安であるために、よく眠ることができないという意味。

人が勉強している教材の中にある、十分には理解していないあらゆる単語を、辞書を使って定義付けすること。

「やましい心を抱くものに心休まる時はありません。」:

罪の意識を抱く人は不安のためによく眠れない。ウィリアム・シェークスピア(1564–1616年)による劇「ヘンリー四世」からの引用「頭に冠を載せる者に心休まる時はない」の変形。この引用は、王様のように大きな責任を持つ人は、絶えず不安であるために、よく眠ることができないという意味。

指揮系統の中で、正規の担当者を飛び越すこと。

人が勉強している教材の中にある、十分には理解していないあらゆる単語を、辞書を使って定義付けすること。

「やましい心を抱くものに心休まる時はありません。」:

罪の意識を抱く人は不安のためによく眠れない。ウィリアム・シェークスピア(1564–1616年)による劇「ヘンリー四世」からの引用「頭に冠を載せる者に心休まる時はない」の変形。この引用は、王様のように大きな責任を持つ人は、絶えず不安であるために、よく眠ることができないという意味。

相手が言ったことや行為が、注目され、理解され、受け止められたということを知らせるために、言ったり行ったりすること。