番号: TR 0 そこにいる
名称:そこにいる
指示:コーチは、ドリルを始めるために「始め」と言います。 コーチはドリルを終わらせるために、また生徒に誤りを指摘するために「それまで」と言います。 例:生徒が眠ってしまいます。コーチはこう言います。「そこまで。眠りました。始め。」
このドリルと他のすべてのドリルにおいて、生徒がドリルの目的を達成したら、コーチは「合格」と言います。
実際には、このドリルにはほとんどコーチングは含まれていませんが、それでもいくらかはコーチングが必要です。 コーチはドリルを開始し、生徒が合格するまでこれを続けさせなくてはなりません。
位置:生徒とコーチは互いに向かい合い、心地好い距離(約1メートル)を保って座ります。 生徒は目を閉じます。
TR 0 そこにいる |
目的:楽にそこにいられるようにトレーニングします。 要は生徒が相手の前、約1メートル離れたところに楽にいられるようにします。ただそこにいて、ただそこにいる以外何もしないでいられるようにします。
コミュニケーションを開始するために、あなたはコミュニケーションを発する場所にいなくてはなりません。 もしあなたがそこにいなかったら、あなたは適切にコミュニケーションを開始できないでしょう。 そこにいることは、良いコミュニケーションをするために不可欠なことです。これより複雑なことは何もありません。
最初のステップとして、そこにいるのを容易にするために、このドリルで生徒は目を閉じます。 目を閉じているので、他の人に 直面するという必要条件が付け加えられることはありません。しかし、楽な状態で、そこにいることに単に慣れることができます。
トレーニングでの強調点:生徒とコーチは互いに向かい合って椅子に座ります。 生徒は目を閉じます。 会話はありません。 これは無言のドリルです。 引きつったり、動いたり、「方式」や方法は使われません。そこにいる以外に何かを付け加えることもありません。 身体を使って何かをすること、冴えた状態でいようとして背中を椅子に押し付けることは、ただそこにいる代わりに使用する方式や方法の例です。
普通、目を閉じている時は、黒いものが見えたり部屋の中のある部分が見えたりします。 楽にそこにいてください。
生徒を冴えた状態でいさせること、ドリルを続けさせることが、コーチの仕事です。
背もたれが真っすぐな椅子に姿勢を正して座ります。 もじもじしたり、身体のどこかが引きつったり、動いたり、場所を移動したりする癖や、そうしたいという気持ちがなくなるまでドリルを行います。 このようなものが「出てきた」ら、それらがフラットになるまでドリルを続けてください。 「フラットになる」とは、それがもはや反応しなくなるまでドリルが続けられたという意味です。
生徒は、引きつったり、動き回ったりしたいという衝動がなく、またそのような衝動を抑える必要もなく、静かに楽な状態で、いくらでも長い間座り続けられると疑いなく完全に確信するまで、このドリルを行わなくてはなりません。
生徒が楽にそこにいることができ、大きくて安定した
TRを行っている間、通常、人々はたくさんの向上を経験します。 直面 したりコミュニケートする能力が向上したり、知覚がより鋭敏になったりします。 こういったものは「ウィン」と呼ばれます。それは、生徒がコミュニケーション能力と意識を向上させたいと願っており、また、そうしたものが成功に達することは、それ自体がそれぞれウィンです。 大きくて安定したウィンとは、生徒がそのドリルを行うことができ、そのドリルを行う技能と能力が安定した段階まで達成したことを意味します。 大きくて安定したウィンとは、著しい、長続きする向上のことです。
望まれている向上が達成されること。 ウィンの例とは、人がコミュニケーション能力を向上させたり、幸福感の高まりを経験したり、自分の人生のある特定の領域に対して確信が高まったりすることだろう。 トレーニング・ルーティンで、生徒がそのドリルを行うことができ、そのドリルを行う技能と能力が安定した段階にまで達成した場合、大きくて安定したウィンと呼ぶ。それは、著しい、長続きする向上のことである。